坪井 健太郎

バルセロナ在住。サッカー指導者&会社経営者。
コルネジャユースB第二監督を務める傍ら、プレサッカーチームにて日本人指導者の養成事業を創設、運営中。

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【過酷な戦いは続く】vsエウロパ戦 1-2○

こんにちは。昨日はリーグの第20節を古巣であるCEエウロパのグラウンドで戦ってきました。先々週から2巡目が始まったリーグ戦ですがなんといっても面白いのは、前回戦った時とは全く別物になっているチームが多いこと。丁寧なビルドアップをベースに戦っていて前回はまだ戦術が浸透していなくて比較的こちらが主導権を握れたチームが、成長してボールがなかなか奪えないチームの成績が悪く、監督を交代して全く別物のチームでアグレッシンブになりプレッシングが素晴らしくなっているチーム前回から選手を入れ替えてシステムや戦い方が異なっているチームこのような変化に対して対応しなければならないのが後半戦の難しさです。そして、こちらの手の内のかなりバレているということを前提に采配を練らなければいけないということもあり、私たちのチームはシステムを14231と1442(中盤ひし形)の併用というバリエーションをチームに加えました。このようなチーム内に起こる変化によって起用される選手が変わってきたり、初めは調子が良かった選手がだんだんとプレー時間が減ってきたりその逆があったりと、リーグ戦を通して変化していく様子を見ているのもとても面白いです。さて、昨日のゲームは1−2で勝ちきりバルサに勝ち点差1を維持したまま2位につけています。最後はエウロパのペースになり、危険なシーンを作られかなりヒヤヒヤしましたので、試合後は皆、口を揃えて「Hemos sufrido(苦しんだ試合だった)」と言っていました。来週はホームでバダロナを迎えて試合となります。

【あけましておめでとうございます】2016年の振り返りと2017年の志

みなさん明けましておめでとうございます。2017年に入りましたね。本年も何卒よろしくお願いいたします。ここ最近は本当に時間が過ぎるのが早く(特に9月にシーズンが始まるヨーロッパの生活リズムだと余計にそれを感じます)、ついこの前に2016年の新年を迎えたばかりのように思います。今年のスタートは私はバルセロナで過ごしました。友人の家にお邪魔して、カウントダウンの花火を見て2017年がスタートしました。私にとっての昨年はというと、これまで進めてきたことが少しづつ形になってきながらも新しいステップに進むための我慢やジレンマもあるというような混沌とした一年でした。今日は2016年の振り返りを踏まえて2017年の志を綴らせていただこうと思います。◆コルネジャユースB所属するコルネジャユースBの2015-2016シーズンはリーグ戦は優勝争いをして最後は3位。コパカタルーニャは準優勝でクラブ歴代の記録を作るような素晴らしいシーズンを送ることができ、自分自身の指導者として良い経験をさせてもらえました。その過程ではFCバルセロナにも勝利、RCDエスパニョールにも勝利してプロクラブに勝利することの経験を得られたことは大きかったです。これまで8年スペインに住んで指導者として活動していますが、プロクラブに勝利するという壁は非常に高く、それを実現できたことはとても貴重な経験でした。2016-17シーズンは現在リーグ戦首位という結果で、勝ち点数でも現在40ポイント(13勝2敗1分け)で昨年よりも上をいっています。このままのリズムで進み何らかのタイトルが取れたらと思っています。今シーズンは昨シーズンよりもスタッフが増えて任せる部分が多くなっていますので、自分の仕事により集中してチームに貢献していきたいと思っています。特に選手のパフォーマンスを引き出すことも勿論ですが、スタッフがどう機能するか?という部分を勉強するには良い経験を得させてもらっています。人数が少ない時は「自分の仕事が」についてフォーカスして考えていましたがそこから脱皮し、自分と他者との関係性についてチームの中の化学変化という部分などの「目に見えない部分」「全体の機能」の重要性を理解できるようになったのはステップアップした部分だと感じています。◆プレサッカーチーム(PreSoccerTeam)①PSTアカデミー私が運営するプレサッカーチームも2016年6月には3期生の7名が無事にプログラムを終えて卒業し、ライセンスを取得して未来の指導者としてのキャリアをスタートさせてくれました。と同時に9月には4期生の6名がコーチングスクールをスタート、5期生も5名がバルセロナに到着しています。こうやって見るとPSTアカデミーの活動もかなり進展してきてくれて、こちらの事業も順調に進み、毎年一定数の海外経験を積んだサッカー指導者を輩出できるような流れができてきました。3期生は卒業後にバルセロナに残って指導者をやっている者が2名、5名は日本に帰国(FCバルセロナスクール通訳兼コーチ、地元に戻って指導者など)してサッカー指導者やスペイン語を有効活用してのキャリアをスタートしてくれています。彼らが今後どの様に活躍していくのかも楽しみであると同時に、私自身がOBが活躍できるような環境を整えていくのも個人的なこれからの課題の一つだと思っています。②パートナークラブとの共同事業(レアッシ福岡FC、HKDスポーツアカデミー)そして、PSTアカデミーの留学事業の他にスタートしたものとしては昨年はレアッシ福岡FCとの共同プロジェクトの進展もありました。嬉しいことにレアッシのことをメディアでも紹介していただき、これまで世間に知られていなかったレアッシ福岡FCの魅力が発信されるようになってきています。スーパーバイザーとして定期的にスタッフとミーティングを重ねたり、定期的に福岡を訪問する形で関わらせてもらっていますが、今年はクラブスタッフと共に目に見える成果を上げられることが自身としての目標の一つとして私は考えています。そして南のレアッシに続いて昨年は北の北海道にも新しいパートナークラブが誕生し、札幌のHKDスポーツアカデミーとも提携をさせていただきました。都心ではなく地方都市とスペインのバルセロナを繋けて良い化学反応が起きるように仕掛けていきたいと考えています。③プレサッカーチームジャパン福岡支部福岡にプレサッカーチームの日本支部が立ち上がったことも大きな進展です。起業して5期目に入りますが日本からダイレクトに日本サッカーに影響を与えられる環境ができたのは大きな出来事です。昨年12月には初めて講習会という形でイベントを開催させていただきました。加えて夏には九州の高校チーム向けにサッカークリニックをさせてもらいました。2017年は指導者向けの事業を形にして福岡にコーチングスクールのようなものを目に見える形にしたいというのが、この事業に関しての今の所の目標です。◆「サッカー 新しい守備の教科書」の上梓個人としては自身2冊目の書籍「サッカー 新しい守備の教科書」を上梓させていただいたことは、1冊目に続き多くの方々のお陰で可能になったことで、感謝の念が絶えません。出版社のカンゼン様をはじめ、構成を担当していただいた小澤一郎さん、関わっていただいた全てのみなさんのお力添えがあっての出版でした。この場を借りて改めて御礼申し上げます。2016年7月の書籍発売後にはご購入いただいた方々からたくさんのメッセージをいただきました。こうやって日本から遠く離れたスペインにいても皆さんと繋がっていられるということや、応援のメッセージをいただくことができて素晴らしいな、実感しております。中には、「書籍に書かれていたことをチームに落とし込んだら失点が減りました」というような本当に嬉しいお言葉もいただきました。守備の分野が日本サッカーにおける課題点の一つで、その分野に少しでも役に立てる仕事ができたのは2016年の個人的な仕事の中でも大きな出来事の一つでした。2017年も引き続き、ブログなどのSNSをはじめ、雑誌などの媒体でもお世話になるかと思いますが日本の皆さんのためになる情報をお届けできるように努めて参りたいと思います。◆愛媛国体プロジェクト今年は愛媛県で国体が開催されますが、(株)アレナトーレを通じて愛媛県選抜の少年チームの強化プロジェクトに2014年から関わらせていただいています。今年はその集大成の年でこれまでの成果がついに出る時です。これまで毎年の夏には愛媛に伺わせていただきチームの指導、加えて定期的にスタッフの方々とミーティングを行いチームの強化を共に進めてきました。秋に行われる本番でどれだけの成果が出るか楽しみであると共に、これまで存在しなかった形の海外と県サッカー協会のコラボレーションの結果がどのように出るのかがとても楽しみです。残された少ない時間でできることを行い最高の成果が出るように準備を進めたいと思います。2017年の志としてはこのような感じではありますが、何はともあれ健康な一年を過ごせることが何よりの目標です。体が資本ですからね!みなさんの2017年が良い一年になることを願いながら新年の挨拶とさせていただきたいと思います。どうぞ本年も宜しくお願い申し上げます。坪井健太郎

選手はプレーするためにピッチに来ている

前回は日本滞在記その1をお届けしましたが、今回はその続編を。12月に入り8日から12日までは福岡に滞在していました。目的は、レアッシ福岡の視察と新しくプレサッカーチームジャパン福岡のイベントのためです。レアッシ福岡とは2015年から提携をしていて共同プロジェクトを進めていますが、とにかく山あり谷ありでいろいろとありますがクラブ自体は日々進化している様子が見れていてとても安心しました。滞在中にはU15のリーグの入れ替え戦(負けたら降格)と、U11のリーグの開幕戦を見させてもらいましたが両方とも勝利と選手たちの良いパフォーマンスを見ることができました。U11は開幕戦勝利、U15は残留が決定と良い結果を残してくれました。クラブのさらなるアップにはまだまだ時間がかかりますし、新たなリソースが必要とされていてその確保までには何個もハードルがあります。しかし、その過程を楽しめるのがレアッシ福岡との共同プロジェクトの醍醐味だと私は考えているので、長い時間楽しめるプロジェクトだと割り切っています。良質なコーチの確保、自前のピッチの獲得、会員数の増員、優秀な選手の獲得と育成とまだまだやることが多いプロジェクトですが、福岡に行くたびに少しずつ前進している様子が見れるのは関わるみんなが一生懸命になって、ビジョンに共感してくれる人がいるお陰だとひしひしと感じています。私たちはビッククラブでもなく、大金を持ってこれるだけの知名度がある人がオーナーであるわけでもない小さな町クラブですから、下からのイノベーションをフットボールの世界に仕掛けてサッカー界を変えて行く志を持って取り組んでいます。まさにスタートアップのベンチャー企業のような思いです。他がやらないことを積極的に行い、共感してくれる人を巻き込んで行く。これを繰り返すのみなのですが、最近はレアッシ福岡というクラブに興味を持ってくれる人が増えてきているようで一緒に働きたいという方も少しずつ現れてくれています。少しずつですが形になってきてくれて嬉しいですね。さて、そんな福岡滞在の中で少し日本サッカーの現実を見たことがありました。それはU11の試合に行った時の試合前の風景です。

スペインへ戻りました

こんにちは。約二週間の日本滞在も無事に終わり、昨日スペインへ戻ってきました。自分が不在の間もリーグが進行しており、1試合日本から応援する形で結果を持ち詫びていましたがNastic Manresa(ナスティック・マンレサ)との上位対決のアウェー戦も0−2で勝利してくれて2位をキープしています。昨年も一昨年もこの期間に日本へ帰国していたタイミングで配線や引き分けが多く、少し心配していましたが今年はスタッフの数も増えてマンパワーが大きくなった分、私の不在もそこまで大きな影響を及ぼすことがなかったのでしょう。そういう意味では昨年よりもソリッドなスタッフ陣になってきているので、素晴らしい結果を導き出すための条件は整ってきています。間も無くリーグの折り返しを迎えますがこのまま2位で折り返して、何としても後半戦はバルサを倒してリーグ優勝を叶えたいなと密かに目論んでいます。さて、今回は日本滞在の総括を。まずは11月29日に羽田空港に到着してすぐに取ったアクションはというと・・・PCの買い替えでしたwこれまで約3年使っていたPCから思い切ってMacに乗り換え!前から興味はありましたが、なんとなくウインドウズを使用し続けていました。そしてこの度Mac book Proが新しく発売されたということで興味をそそられて購入!